了 法 寺（りょうほうじ）

出身はインドの河の神で、サラスヴァティという。

妙なる河の調べから、音楽・芸能の神様として信仰を集め、弁舌才知・学業成就の福徳と共に、新護弁財天は子育て縁結びの功徳も授ける。

了法寺は、建長5年（1253年）高祖日蓮大聖人が鎌倉松葉ヶ谷に御小庵を構え、法華堂と号したことから始まる大光山本圀寺の隠居寺として、同じく鎌倉松葉ヶ谷に創建されました。

当山の開祖は啓運日澄上人。
延徳元年（1479年）、日澄上人は京より関東に下り、円明寺を創ります。

その後、鎌倉妙法寺において学室を設け「法華啓運鈔」等多くの著述を残しました。「日蓮聖人註画讃」においては後世の日蓮聖人伝に影響を与えた宗義興隆一致派の学匠でもありました。

その日澄上人が大本山本圀寺貫首であったときに隠栖の寺として了法寺を創建したと伝えられています。

貞和元年（1345年）に本國寺が京都に移遷するにあたり、了法寺はあたらめて元八王子に開創されることになりました。延徳2年（1490年）の事です。のちに天正18年（1590年)に現在の八王子日吉町に転寺いたしました。

御本尊として「十界互具大曼荼羅」をお祀りするほか、本堂には「鬼子母神」「七面大明神」「新護弁財天」をお祀りしております。また、境内には｢稲荷堂｣がございます。